先日、調べものをしていたら関西のおにぎりに使う海苔は
味付け海苔なのだと知りました。
しかも家庭で作るおにぎりじゃなく、コンビニおにぎりまで。
何年か前に食べた、コンビニの「卵かけごはんおにぎり」には
味付け海苔が使われていて、味のアクセントかなと思っていましたが
まさか関西のコンビニおにぎりは味付け海苔がスタンダードだとは。
さて、この味付け海苔ですが、いつ頃誕生したのかご存知でしょうか。
なんと1869年、侍の時代が終わって間もない明治2年に誕生しました。
当時、明治天皇の京都への行幸の際に、海苔を手土産にしようと考え
そのままの海苔だと面白くないから、という理由からいいアイデアは無いかと
老舗店の山本海苔店の2代目が開発したのが最初だそうです。
海苔は傷むのが早いため、醤油やみりんで味を付けることで
京都まで行く間に風味を落とさず、また京都についた後も
美味しく食べられるようにとの工夫から、味を付けることになったんだそうです。
その後、味付け海苔は京都を中心に流行し、1953年までは
「宮内省御用」として重用されたそうです。
そして今では関西地方では、コンビニおにぎりにも使われていると。
おにぎり海苔といえば焼き海苔で育ってきたので
味付け海苔のおにぎりが一般的なのは、不思議な感覚です。
おにぎりって東西で本当に差が出ますよね。
呼び方から、握る時の形、海苔の味の有無まで多岐にわたります。
おにぎり屋のおにぎりは、THE東日本の定番!という感じで
三角おにぎりに焼き海苔のおにぎりですが、俵型で味付け海苔のおにぎりも
食べてみたいと思った今日この頃です。