先日、備品発注と在庫確認のために倉庫に行ったら
普段は目に入らない倉庫の隅の方でこんなものを発見しました。
歴史の教科書に載ってるやつ…!!!
足踏み式の回転脱穀機です!
米どころで育っていても、こういう昔の稲作で使っていた道具というのは
滅多に実物を見る機会が無かったで、実物を見て驚きました。
この写真では、ちゃんと踏板が付いているのか見えないのですが
本来なら脱穀機に付いている踏板を踏むことで
針金が付いたドラムが回転して稲穂から籾を外せる仕組みになっています。
足踏み式脱穀機は大正時代に入ってから普及したそうなんですが
それ以前の江戸時代の元禄年間(1700年前後)~明治時代の約200年の間は
千歯扱きという大きな櫛のような機械で脱穀をしていました。
鉄製の歯の間に稲穂を挟み、引き抜くと籾が稲から外れる仕組みです。
千歯扱きは1時間当たり45把ほどの脱穀ができたそうですが
足踏み式脱穀機は約250把~300把まで脱穀ができるようになり
ぱっと数字を見ただけでも作業能率が大幅に上がったことが分かります。
今でこそ、コンバインなどの機械を使うのが当たり前になっていますが
足踏み式脱穀機の発明は、手作業が主体の大正時代においては
かなり画期的な発明品だったんだろうなと思います。
それでも、今も昔も稲作が大変な作業なのには変わりません。
稲刈りの後の脱穀や乾燥も、本当に時間がかかるし作業も大がかりです。
農園では今日も乾燥作業の真っ最中。
あと1ヶ月ほどで、雪むろ米の販売が始まります。
予約受付の準備が完了したら、改めてお知らせいたします♪